TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4のCMカット

tmsr4_01
なんと、TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4(TMSR4)にCMカット機能が搭載された。
http://tmpgenc.pegasys-inc.com/ja/product/tmsr4.html?tab=1#CM_detector

そこで、TVMW5はあまり買う気がしなかったのだけど、こちら(TMSR4)は買ってみたので、その概要をば。



相当優秀なCM検出機能



さて、まず起動すると、

tmsr4_02

これにファイルを読み込ませて、カット編集モードに。
右下にある、「編集メニュー」をクリックすると、

tmsr4_05
tmsr4_04

CM候補検出、が出てくる。



tmsr4_06

検出を開始する。30分の動画を検索するのに30秒~40秒ほどかかった。まあ、tsファイルをまるごとスキャンするので、ディスクアクセスがバカにならないのだと思う。



tmsr4_07

CM候補抽出完了。信頼度も表示される。この例では、
青いところが本編
はCMとしての信頼度が高い
はCMとしての信頼度が低い
という感じで推定されている。
色はの順に信頼度が低くなっていく感じ。直感的にわかりやすい。

この例では信頼度赤のところはCMではなかった(OP)。このように、CMの範囲については、完璧ではないため、一応確認する必要がある。

このあと、クリップ分割点を出力し、CM検出を反映する。



tmsr4_08

フレーム単位の精度は非常にいい。1フレームズレがあるかないかだろう。欲を言うなら、あらかじめ1~2フレーム少し内側に寄せてくれれば、もう何もしなくていい感じだ。



あとは、出力するだけ。基本的にはスマートレンダリングで、必要なければ再エンコードをかけないため、画質・音質の劣化なく、かつ高速にカット編集が完了する。




AviutlのCM検出・CMカット



皆さんご存知だろうけど、これと同様のことはAviutlでもできる。
使うプラグインは、
チャプター編集プラグイン+無音&シーンチェンジ検索(chapter.auf)
cutedit for Aviutl
時間ジャンププラグイン
移動ツール

KENくん様と、これらのプラグインの作者様に感謝しつつ、どんな感じかを書いていく。



rutice様による、チャプター編集プラグイン+無音&シーンチェンジ検索(chapter.auf)を使うことで、無音探索が可能なので、これがCMの目印になる。アニメであれば、CMのパターンなど当然みなさんは記憶されているでしょうから、こんなのみたら、すぐわかりますよね?

aviutl_chapter_muon

ちなみに、この無音探索にも時間がかかる場合があるが、これは音声読み込みの方法によって異なる。音声を別ファイルで抽出しておけば、音声へのアクセスが非常に高速になるので、無音探索は一瞬で終わる。なので、個人的にはaacfaw.auiでAACを読み込んでおくと無音探索が一番高速でいいかと。

まあchapter_exeで事前にやっておく方法もあるけど…。lsmashinput.auiを使用している場合は、無音探索にも微妙に時間がかかるので、必要かもしれない。



ほかにも、CMカット時に便利なものとしては、cutedit for Aviutlがあって、下のようなかんじで範囲指定していくことができる。切り落とす範囲をわかりやすく表示してくれる。

aviutl_cmcut_02




時間ジャンププラグイン。chapeter.aufでCMの先頭を探したあと、CMの時間がわかっていれば、1分とか1分30秒とか飛ばしたほうが速い時も多い。そういう時に便利。

aviutl_cmcut_03




あとは、移動ツール。こちらも選択範囲の先頭などに飛べて便利になる。

aviutl_cmcut_01



さらにAviutlのショートカットキーを調整すればいろいろやりやすくなると思う。ショートカットキーの指定画面も相当使いやすくなっている。

あとは、ジャンプウィンドウとかもあるかな?



TMSR4のCMカットの使いどころ



TMSR4のCM検出には時間がかかるので、CM構造がだいたいわかっているような30分のアニメでは、圧倒的にAviutl + aacfaw + chapter.aufのほうが速く、かつ便利。どうせx264guiExでエンコードするし。TMSR4では当然細かい設定をしてエンコードはできない。

ただ、CM構造がいまいちよくわからない場合には、chapeter.aufのほうだとCM領域の特定に時間がかかるし、それなりに面倒。その点、長い映画番組など、CM構造が不定の場合には、TMSR4は非常に強力。もう、カット編集だけして、エンコードしなくてもいいかもしれない。

あと、TMSR4の読み込みはさすがに強力で、わかさだろうがdropだろうがきちんと読みこんでくれるし、多重音声にも対応している。こういった場合には、本当に役立つと思う。



CMカット以外の話
~TMSR4でQSVEncのBluray出力を確認~




ここからCMとはぜんぜん違う話。

QSVEncのBluray互換出力を読み込ませて、きちんとBluray互換になっているか確認した。

設定は0.18付属のBluray互換用プリセットに、以下の変更を加えたもの。
・音声はfaw2aacでaacをそのまま。
・外部muxer使用にチェックを入れ、mp4出力。

tmsr4_09

BDMV / BDAV / AVCHD / TS 全対応となっており、いい感じ。QSVEncで適切に設定できていることが確認できた。mp4を直接読めるのもいい。TMSR4はAAC音声もしっかりサポートしているので、tsMuxer用にわざわざAC3変換とかも不要になる。
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No title

aviutlでのCMカットには「cutedit for AviUtl」も結構使いやすいと思います。

No title

TMSR4持ってないんで知らないけど
今は編集してからエンコしてるのが
深夜寝てる間の予約録画→録画後自動バッチでTSまるごとx264guiExエンコ→起きてからスマレンCMカットのように
エンコ後に編集って作業手順入れ替えできそうな気がしますがどうなんでしょうね
x264のオプションによっては切断部が荒れたり切断後のファイルの結合で不具合でたりするのかな

No title

>かぜ様
おっしゃる通りです。わたしも使わせていただいています。そのあたり、記事を更新しました。

>作業手順入れ替え
なるほど、そういう考え方もありますね。今度mp4のカット編集を試してみます。

QSVEncすごいっすね

TAW5に読み込ませてスマートレンダリングのできるファイルをx264guiExで出力させるための設定を一生懸命探していたところに,なんともタイミングのいい記事。

QSVEncってすごいですね。ハードウェアエンコードだから早いし,Bluray規格互換のファイルが吐き出せるし。

感動です。

No title

TMSR4は3の時代から使ってますが、AACのままで保存できるようになってさらに強力になりましたね。
音声がややこしいことになっているtsのエンコ前の補助ツールとして使うことも多いです。
CMカットはAviUtlでもTMSR4でも再生して鑑賞しながらか、15秒単位でジャンプして手動で探してますねw

No title

>BobGreen様
お役に立てていればよかったです。画質的にはちょっと微妙ですが、そのぶん高速、という感じです。

>shakunin様
わたしもTME3持ってます。昔はHCnecでエンコしたMPEG2からDVD-VRとか作って遊んでました。で、最近はBDAVと。

たしかに、TME3やTMSR4は、いろいろやってどうにもならないときとかに便利ですよね。

No title

私の場合TME3が今も現役ですね。
BonTsDemuxで分離すると映像と音声がズレてしまうファイルも、TME3でm2v+wav出力するときちんと同期してくれますので、TS用Demuxツールとして重宝しています。

TMSR4へ移行するかはかなり迷いましたが、上記用途ではTME3の方が幾分か使いやすく、結局見送ることにしました(今回の記事で再び意志が揺らぎかけましたがw)。
aac出力は魅力的でしたが、音声の再エンコードにそれほど抵抗がなく、またなんでもかんでもafs(vfr)の自分にはmp4のスマートレンダリングが機能しそうになかったのが大きかったです。

CMカットには正直魅力を感じましたが、最終的にx264guiEx出力したいということを考えた場合、どうしてもAviutlプラグイン以上の優位性を感じるまでには至りませんでした。

とはいえ、こういう「使ってみた」的な記事もいいですね。割と興味深く読ませて頂きました。Aviutlに慣れてしまうと、どうも他のツールに目がいかなくなりすぎていけませんw

Re: No title

たしかに、vfrはどうなのか…ということで確かめてみましたが、やはり厳しいようです。
http://rigaya34589.blog135.fc2.com/blog-entry-333.html

わたしもTME3は残してあります。(TME3も継続利用できる優待販売を利用しました。)理由としては、DVD-VR出力機能がないということでしょうか。まあ、いまさらDVD-VRとか使わない気もしますが…念のため、という感じです。

>Aviutlに慣れてしまうと、どうも他のツールに目がいかなくなりすぎていけませんw
たしかに。チャプター編集ほか、各種プラグインも充実してますし。最近の本体の更新の、メインウィンドウでプレビュー可能とか素晴らしいですし。

わたしもやはりAviutlがメインですから、実はTME3/TMSR4を使う機会はそんなにないです。買ったのに。

やはり音ズレがどうにもならない時の回避手段、あとBD/DVDを作りたくなった時にあると確実に便利、という位置づけです。
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